メニュー

緊急避妊 避妊リング(ミレーナ)

当クリニックでは、避妊を目的とした避妊リングの装着に対応しています。

また、黄体ホルモン含有している避妊リングは月経困難症にも効果的です

患者様の状態をきちんと把握したうえで適切に装着させていただきますので、ご安心ください。

緊急避妊

①緊急避妊薬(ヤッペ法):避妊効果(約65%)

卵巣刺激ホルモンと黄体ホルモンの合剤である中用量ピルを使用します。

避妊に失敗したとき、72時間以内に1回2錠服用いただきます。

時間制限があり、かつ、服用が早ければ早いほど効果がありますので、なるべく早く来院ください。

72時間を過ぎた場合は5日(120時間)以内であれば、ある程度の効果が期待できます。

内服の仕方

避妊に失敗してから72時間以内に1回2錠を内服いただきます。

その後12時間後に1回2錠を内服いただきます。

合計4錠の内服です。

注意点

一時的に吐き気、嘔吐、不正出血、頭痛、めまい、乳房の張りなどの症状が現れる場合がありますが、24時間以内に消失します。

ただし、内服後3時間以内に嘔吐してしまった場合は、始めから内服し直していただく必要があります。

②緊急避妊薬:避妊効果(約95%)

黄体ホルモン剤であるレボノルゲストレルを服用します。

内服の仕方

避妊に失敗してから72時間以内に1回1錠を内服いただきます。

特徴

副作用がほとんどなく、避妊効果が非常に高いです。

避妊リング

子宮内避妊リングは、避妊目的で子宮内に装着する小さな器具です。月経困難症にも効果的であるといわれています。

当クリニックでは「黄体ホルモン含有型子宮内避妊リング(ミレーナ)と「FD-1」を取り扱っています。

避妊リングの装着

超音波検査でポリープがないかどうかを確認し、問題なければ装着可能です。装着は外来にて、5分程度で対応しています。

挿入後のリング下降、脱落は妊娠につながるため、当院では、挿入1カ月後に超音波エコーでリングの位置を確認し、その後は3カ月、6カ月と定期的にチェックさせていただきます。

①黄体ホルモン含有型子宮内避妊リング(ミレーナ)

ミレーナは子宮内に装着するタイプの避妊器具です。柔らかいプラスチック製で、T型の3cmくらいの大きさのものです。日常生活の制限はなく、性交への影響はありません。

装着後にミレーナに含まれる黄体ホルモンの成分が装着後に持続的に放出され、子宮内膜を薄くするため、約98%の高い避妊効果が期待できます。

また、月経過多・月経困難症にも有効で、これらの症状に該当される方は保険が適用されます。

特に子宮腺筋症による過多月経・月経困難症を認める方には有用と感じます。留置して1年後には約20%の方には月経が無くなりますので、非常に喜ばれる方もいます。

子宮内膜を強力に薄くさせるため、単純型子宮内膜増殖症にも効果を期待できます。

このリングを留置していても、CT検査やMRI検査には影響ありません。

出産後に留置する場合には、6ヶ月後より留置可能です。

メリット

・高い避妊効果

99.8%の避妊効果があるといわれています。

ピルを飲み忘れたり、コンドームが破れたりといった避妊の失敗リスクを考えずにすみます。

・効果が長期間持続

一度の設置で約5年間の効果があります。

・月経過多、月経困難症の症状を緩和

子宮内膜を薄くするため、月経時の経血量の減少や、生理痛の軽減が期待できます。

・子宮内膜への局所に作用するため副作用が少ない

血液中のホルモン濃度上昇が微量のため、軽度の肝障害の方にも使用でき、授乳中でも可能です。

・ピルが飲めない方にお勧め

ピルとは違って黄体ホルモンのみの効果ですので、血栓リスクが上昇しません。そのため血栓症のリスクがある肥満、喫煙、年齢、脱水、長期臥床、血栓性素因保有者の方にも安全に使用できます。

デメリット

下腹部痛、月経以外の不正出血、月経過長、卵巣のう腫、脱出、稀に穿孔などの副作用が生じることがあります。

特に不正出血は比較的多い副作用で、落ち着くまでに約3ヶ月程、長い場合には半年程続く場合があります。

また排卵抑制作用はないため、子宮外妊娠を回避することはできません。

子宮腺筋症が5cm以上、子宮粘膜下筋腫が10%以上ある場合には、脱出率が高まるため、留置には慎重に判断する必要があります。

注意事項

下腹部痛や出血などの異常があれば、速やかに受診いただくようお願いいたします。

②FD-1

ホルモンを放出しないタイプの避妊リングです。避妊成功率は80~95%といわれています。

2年毎の交換が勧められています。

稀ですが避妊に失敗してから72時間経過し、120時間以内であれば、FD-1を子宮内に留置して緊急避妊法として用いる場合があります。

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME